財団法人素形材センター会長賞
「複合成形金型と金型制御装置を用いた1サイクル2部品同時成形技術の開発」
開発代表者: |
ホンダエンジニアリング株式会社 |
佐々木 静哉 殿 |
共同開発者: |
ホンダエンジニアリング株式会社 |
児玉 彰 殿 加藤 育男 殿 西田 雅烈 殿
二見 豊 殿 橋本 健 殿 |
技術概要説明
スクーターなどの内蔵燃料タンクはアッパーパネル、ロアパネルと呼ばれる2部品で構成されている。通常各部品は、ドロー(絞り)・トリム・ピアス(穴明け)・リスト(曲げ)などの工程を3工程に振分けて成形を行う。本開発技術はそれらを1工程に集約し、省スペース化することで1サイクル2部品取りを可能にする技術である。
現在、量産に使用するプレス機は3工程1部品毎の生産を前提に導入している。1工程化による1サイクル2部品取りを実現するには、プレスエネルギーの観点から大きなプレス機を導入する必要があった。そこで、小さなプレス機でも成形可能となる、成形中の余分なエネルギーを削減できる複合成形用の金型と金型制御用の汎用装置を開発し、1サイクル2部品取りを実現させた。
この技術は、コスト低減・生産性を向上すると共に、エネルギー・CO2を約40%削減できる環境に配慮した技術である。
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