中小企業庁長官賞
「アルミニウムダイカストに代わる高度拡縮管加工技術の開発」
開発代表者: |
國本工業株式会社 国本 幸孝 |
共同開発者: |
國本工業株式会社 国本 裕樹 / 鈴木 義典 / 北島 英明 |
技術概要説明
本開発技術は、従来はダイカストで製造されプレス加工では製造不能とされていたオイルセパレートタンク等について、新たな金型技術と工程設計を取り入れ、パイプ素材の拡縮管加工技術によって量産化を可能にするとともに省エネルギーにも優れた技術である。本技術は以下の特徴を持つ。
材料を補充しながら内径を広げる拡管工法によるタンク容量の確保と、通路となる取り付け側を金型により縮管する工法を組み合わせ、写真に示したとおり金属パイプでありながら内径の最小径と最大径の比率が4倍を超えるパイプ加工技術を確立した。これにより、アルミダイカスト製品を単純なパイプ加工部品に置き換えることに成功した。

鋳造の場合は生産ロット数量が多く在庫量が増大するが、本技術では開発技術での生産ロット数は材料の購入数で設定できるため、1個流し生産が可能。(在庫ゼロの実現)
鋳物の場合は製造エネルギーが大なためCO2排出量が多いが、本技術は小型プレスで生産可能のため、製造エネルギーが小でCO2排出量が少ない。
鋳物の場合は湯口、セキ等の製品外部分があり、又ベンダー加工の場合は曲げ用つかみ代、曲げR間の中間直線部(約100o)が必要のため歩留まりが悪いが、本技術はプレスによる加工(成形、切断)のため、これらの部分が不要で歩留まりが良い。
従来技術は「鋳物+機械加工+組み立て」のように各工程が独立のためロット生産が多く、品質確保が困難であるが、本技術は「切断+プレス加工+成形」の各工程がプレス中心で構成されている為、「流れ生産」が実施可能であり、品質確保が容易。
以上のとおり総合評価として部品の信頼性向上およびコスト1/2の両立が実現した。
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